走って紙を見て。

書かれたお題に困惑を見せてはまた走る男子の借り者競走。


すると、女の子達がキャーキャー悲鳴を上げていて、視線の先には気だるげな、誘惑プリンス……。



「ねえ……四ノ宮君もうすぐじゃない?」


「いたいた、あそこだよ!お題はなんて書いてあると思う?」


「んー。好きな人とか、可愛い人、とか……?」



ヒソヒソ熱のこもった声は密な期待がこめられているみたいだ。