「俺、ずっと気になってたんだ……」 「え?」 意を決したような目であたしを見ると仁科君は口火を切った。 「麻白さんが陰口叩かれて、笑われて……いつも辛そうだったのを知ってたのに」 封印したハズの苦い日々。 変わらない世界に諦めていたあの頃。 「庇うことも、止めることも、俺は何も出来なかったね。ごめん……」 仁科君の弱々しい声音に胸がズキッと痛んだ。 「仁科君が悪いんじゃないよ……っ、あたしが、ふ、太ってたし、気づかないところで嫌な思いさせてたのかもしれないし……」