学校を出たあたしは一人家路へと向かうけど、足取りが鉛のように重く感じる。 あたしの過去を知ってるのか知らないのか、はたまた何かを察したのか。 御木本さんの能面のような薄ら笑いが頭から離れてはくれない。 知られたくない……。 噂なんて学校では色んなものが飛び交うけど、平々凡々なあたしの過去の話を耳に入れたって興味なんてないかもしれないけど。 またあんな苦しい日々には戻りたくない。 笑われるだけの自分も、罵声も視線も。