【完】好きなんだからしょうがないだろ?




「返しそびれた」



ボソッとそう言って差し出したのは二度も受け取りそびれてしまった、シュガーマカロンのポイントカード。



「ありがとうございます……」



今度こそ受け取ってお礼を伝えるあたしに、轟先輩はただ無言で……。


気まずさが苦しくてあたしは部屋の鍵を開けて、チラッと轟先輩を見ると頭を下げてドアノブに手をかけた。



「こないだは悪かったな」



背中に届いた轟先輩の声に振り返る。



「こないだ……ですか?」



不意に冷たく見える瞳があたしから逸らされる。



「アンタの教室に行くべきじゃなかった」



轟先輩が教室に来た時のことを思い出す。


確かに女の子達からの熱烈な歓声を浴びて騒ぎにはなっていたけれど。