「するつもりもないクセに、バッカじゃない……」 精一杯の抵抗のつもりだった。 その抵抗に至近距離にいる玲央の眉がピクリと反応したように見える。 「今日はっ、あたしがアンタを頼ったのだって、空き巣の……」 今となってはただの言い訳としか取れないことを必死に並べてみせる。 けど、沈黙が一瞬おちて。 玲央のビターな瞳があたしを真っ直ぐに見つめてくる。