「は、ハァ……?バカじゃないの?何様の、つもりで……」 咄嗟に後ろを振り向いたあたしは後悔する。 けれど、後の祭りってやつで。 玲央の声が、端正な表情が、すぐ目の前にあったから。 あたしってつくづくバカだ……。 「続きは?」 「もう、いい……」 「なに目逸らしてんだよ?」 向き合う玲央があたしの顎を指先でつまむ。 「なあ?」 「ちっ、近いよ……」