「元気、元気!それより……」



お姉ちゃんは言いかけてあたしの制服の襟を掴む。


ぐほッ……苦し………。

馬鹿力には到底勝てるハズもない。



「三葉のお隣さんなのよね……?この子のこと、よろしくね?こんなんでも一応女の子なのよぉ~~」



玲央の前へ引きずり出したあたしの頭をペシペシッと叩くと、うふふふーーとサザエさんのように笑った。



「あたしは……っ、こんなヤツに頼まれなくても、一人で平気だから!」



もー、余計なこと言わないでほしい……。


玲央の痛い視線を浴びるはめになったじゃない。