どう考えたって、いくら納得出来なくても、要はアイツはあたしの隣人ってことに変わりないわけ……?



「それからもう一つ言おうと思ってたんだけど、例の噂の東校舎の誘惑プリンスは……」



そう言おうとした莉子の言葉に被さるように、色めきだった声がどっと沸きだした。



「四ノ宮君~~~!!」


「プリンスと同じ校舎……っ、超嬉しい!台風ありがとう!」


「ちょっと幅取りすぎ!どいてよ!玲央君が見えないじゃん!」



廊下には闘志を燃やした女子の人だかりが出来始めて騒然としてる。