「女を乗せるのは性に合わないが我慢してくれ」 「えっ……!?」 訳もわからないあたしにハンドルに引っ掻けたヘルメットを無造作に渡すと顔を向ける。 「あのっ……、」 「煩わしいことは嫌いなんだ。乗れ」 騒がしい足音とともに、轟先輩の名を呼ぶ学年主任の声が確実に近づいてくる。