「文句の一つでも言ってやればいいよ!」


「……む、無理だよ。そんなことしたら、袋叩きに合う……」



女の子の集団って何よりも怖い存在だって身に染みてわかってるから。


勝るものなんてない恐怖からようやく逃げて、新しい環境での学校生活がやっと楽しいって思えたのに。



「だいたい、四ノ宮と三葉は何もないんだから。もっと堂々としてなよ?それに、“忘れられない”なんて、勝手にもほどがあるわ、アイツ……」


「うっ……」