【完】好きなんだからしょうがないだろ?




棒つきキャンディ一つで少し嬉しいと思ってしまうあたしを、気だるげな玲央は心底バカにしたように呆れて笑う。



「あっ、ありがとう、御木本さん……」


「私のバイト先で売ってるお菓子なんだぁ。低カロリーでオススメ。じゃあ、また明日学校でね!」



バイバイーーと手を挙げて走り出す御木本さんの華奢な背中を見送って、部屋へと向き直るあたしを待っていたのは。



「……な、何よ?」



腕を組んで不機嫌にあたしを見下ろす玲央。


その顔は怒ってるわけでもないけれど、何か言いたいなら言えばいいのに……。