委員会の次の日よりも
枝崎くんの姿を目の前にしている春菜は嬉しそうで──


──気になる人とかを
目の前にすると、あんな感じになるのかな──……


だけど、それは他人事では、なかった──。


あたしたちが承諾すると同時に奥側のフェンスに寄りかかっている男の子2人の腕を引っ張ってきた──


また目が合ってドキッとしてそらしてしまった──……



コツン、コツンッ……


少しずつ…
少しずつ……
野上くんの足音が大きく聞こえてくる──。


あたしの胸の鼓動がドキドキと脈打つように───。