──side苺──

「ツリー、どこ置く?」

買ってきた小さなツリーを持って、
枝崎くんが家の中を落ち着かない様子で歩きまわる。


「せっかく飾り付けしたんだし、そこっ!コンセントの近くっ!
って、んな迷うほど大きなツリーでもねぇじゃん!」

そんな枝崎くんを見て、壁を背に笑いながら言う土谷くん。


──昼近く、駅前で待ち合わせをして、8人皆で材料を買い出しに行って、土谷くんの家へと向かった。


今日は、土谷くんの家でクリスマスパーティー。


「寒い時は、やっぱ鍋が1番だよなーっ!」

「そうだね、温まるーっ♪」


夕方16時近く──。
皆で、コタツに入り、鍋を囲んで笑いながら話をしていた──。