──side†苺†──


野上くんの隣で
可愛い服を見付けて、春菜たちと一緒に見ていた。


男の先輩は客引きに行っていて、ちょうど女の先輩ばかりのときだった──…。


「かっこいいねー!」

その声を聞いて
野上くんの方を見てドキッとした──…。


似合ってる──…


似合ってるけど、
かっこいいって言われてるのを見るのは、複雑な心境だった──…。


かっこいいなんて
出会った頃から知ってる──…


なんか淋しいな──…


そのとき、目が合ったけど、すぐにそらしてしまった──…。