今日だっていつもと同じ
いつもと変わらない路地を
曲がる手前の大通り
俺が曲がろうとした時
ドンッとなって1人女とぶつかった。
制服でいかにも優等生みたいな女。
その女は、「すみませんッ!
急いでるのでほんとにすみませんでした!」
と言ってぶつかる前と同じで
ダッシュで帰っていった。
なんなんだあの女と思いつつ
下のコンクリートに目線を移すと
青い生徒手帳っぽいものが落ちてた。
拾って中身を見てみると
さっきぶつかったあの女の顔写真…
学校名は県内でも有名な超進学校…
国内トップレベルの偏差値の白蘭学園高校
名前は峰岸 律花と書いてある。
あそこに俺みたいなのが行くのは
すごく気が引けるけど
次いつ会えるかも分からんから
届けに行かなきゃ行けないよな〜
マジめんどい…。
そういう面倒ごと嫌いだけど
こういうのは見なかったことには
できない性格の俺…。
しょうがなく明日の放課後行くことにした。