って律花は言った。
最後の言葉は凄く小さい声で律花自身にしか聞こえないようなくらいの
大きさだった。


でも、俺にはちゃんと聞こえてた。
だから、俺は


「引くわけねぇだろ。
律花はすげぇ頑張ってんだな。
そうやってなんでも頑張ってる律花だから
ほっとけねぇなって思って
好きになったんだよ。」


と言って律花の頭を2回なでた。
律花はポロッと涙がではじめると


数秒もたたないうちに
涙が止まらなくなった。


びっくりした。
けど俺はそっと包み込むように
律花を抱いた。


それから、何十分かわからないけど
もしかしたら数分かもしれない。


律花は俺の腕の中で泣き続けた。
だんだん泣き止んでくると


もう少しだけお願いと言って
完全に泣き止むまでそこにいて


泣き止むと律花は
「私も飛翔くんのこと好きだよ
こうやって本当は優しい所とか
全部がなんか愛おしいと思う。」


と言って律花は
顔を俺の胸の方にうずめた。


俺は律花の顔が見たくて
律花を俺から一旦離した。


律花は
「えっ、ちょっ、待って。
暗いから…いや、暗いけどダメ…」


って言ってその後も慌ててるから
今日2度目のキスをそっとした。


するとおとなしくなって俺は
「俺もすげぇ好き。
律花のことほっとけなくて愛おしいよ
さっきも言ったけど、
俺と付き合ってください!」


って言うと律花は
笑顔で「はい!」って言った。


俺はよっしゃと思って律花を抱きしめた。