「正解は、お花とお話ししてたんだよ」


清水くんは、またお花に目を向けた。



「お話し……?」


「そう」



……本当に清水くんは不思議だ。



「どんな話してたの……?」



不思議で仕方ないけれど、清水くんのこと気になって仕方ない私もいる。



「“お花さん、いい匂いだね”って」


そういうと、清水くんは目を優しく瞑って、スーっと匂いをかぐ。




そんな姿さえ、ドキっとしてしまう。