君の瞳に映りたくて。




そして着替えた私たちは、一緒に教室へと向かった。


「ねえねえねえ!宮下!」


「……なに?」


席につくなり、話したこともないクラスの春翔とは違ったムードメーカー男子…というよりはヤンチャ系の、苦手なタイプの男子が私のところへと来た。


「お前んちってさ、すげー金持ちなの?」


「……は?」


私がひた隠しにしてきたことを、この男はクラスのみんなに聞こえるように言った。


「今日俺見ちゃったんだよねー。
でっかい家から春翔と出てくる宮下を。
春翔んちはあそこじゃないじゃん?
もしかしてと思って表札見たら宮下って書いてあるしさ!
すげー豪邸だからどんなやつが住んでるのかと思ったらまさかこんな近くにしたなんてな!」


私がなにも言えずにいると、他のこの男のお仲間の男子までこちらへと来た。


「豪邸ってあの河川敷近くの?」


「そうそう!
俺んちもあそこの近所じゃん?
昔俺親に、あの豪邸どんなやつが住んでんのか聞いたら家族でアメリカに引っ越したって聞いてたんだよね。
宮下がやけに英語できんのってアメリカに住んでたからなんだろ?」


「へー、じゃあ春翔、結婚したら逆玉の輿じゃん!
いいなー。俺も宮下と先に付き合っとけばよかったー」


「なっ…」


「ちょっとあんたたち。
なに好き勝手なこと言ってんの?
和泉がそんなこと気にして舞桜と付き合ってるとでも思ってんの?」


私がなにも言えずにいると、美乃里が庇ってくれた。

だけど、今度はギャルたちが口出ししてきた。


「でもさ、ぶっちゃけ春翔と宮下さんって釣り合ってないよね。
優衣とタイプが全然違うタイプじゃん?
それに優衣の時とは違って宮下さん相手だと全然一緒にいないし、やっぱ金目当てだったりして」


「あたしも今からでも仲良くしとこっかなー!」


……なんなの、こいつら。
気持ち悪い……