君の瞳に映りたくて。




一通りの報告が終わったところで、春翔が突然抱きついてきた。


「わっちょ!」


ガッターン!


「いって…」


ベッドに腰かけてただけの私は、勢いあまって落下。
……だけど、私は痛くはない。


「春翔!ごめん、大丈夫?」


私は庇ってくれた春翔に包まれてたから。


「大丈夫大丈夫。
っていうか俺が悪いんだし、気にしないで。
本当にどこも痛くないし。
頭が少しゴンってなっただけだしね。」


「ほんと?」


「逆にこの高さで怪我してたら、俺はサッカー続けてられないじゃん。
怪我ばっかりして。
ほら、足も動くし腹筋もできちゃうし。
心配しすぎ。」


「だって試合近いし…」


「そのまま舞桜が落ちて、ひざ強打とかしてたら困るし。
俺より失うものがでかいから。」


「そんなの関係ないよ。
でも痛くないならよかった。」


私は起き上がるために春翔から離れようとしたけど


「え、離れるの?」


春翔が離してくれなかった。


「だって…このままじゃ…」


「もうちょっとこのまま。」


春翔は基本的にこうやってくっついてるのが好き。
くっついてて、キスして、ひたすら甘くしてるのが。

まぁ優衣ちゃんと付き合ってる頃からそうだしね。


「いいにおい。」


「え、そう?」


「舞桜の香りする。」


「なにそれ。」


「落ち着く。」


「…それは嬉しい。
一番嬉しいかも。ふふ」


「舞桜は昔から変わらない香りなんだな~。
アメリカに長くすんでても変わらないもんなんだな。」


「昔から石鹸もシャンプーもずっと一緒だからかな?
子供が使えるやつって、やっぱ刺激が少ないから使いやすいんだよね。」


「これからもずっとこれにしてね。」


「うん、変えるつもりなんてないから大丈夫。」


……そしてそろそろベッドへ戻りたいよ、春翔さん。