君の瞳に映りたくて。



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「昨日も来たじゃん。」


「そうなんだけどさ
私はやっぱりここが好きだから。」


私たちはあれから学校へ来た。
大きな校舎と、広いグラウンド。
いつだって陸上部の横にはサッカー部がいて…
私はここでいつも春翔を見てたな。


「ねぇ、舞桜。
また一緒に走ろうね?」


「…うん!」


私は最後に春翔と座ったベンチに座り、しばらくグラウンドを見てから立ち上がった。


「もう帰らなきゃ。」


「………そっか。もうそんな時間か。
じゃあ送るよ。」


「ありがと。行こ。」


どうして楽しい時間はすぐに去ってしまうんだろう。
ずっとここにいたいのに。
まだここにいたいのに。


「離れたって、ずっと友達だからね。」


「当たり前じゃん。
美乃里は私の一番の親友です。」


今日はやけに素直な美乃里だけど、からかってる時間はない。
刻々と近づく別れの時に、どんどん沈黙が増えていく。


「………送ってくれてありがと。」


「…うん。」


「………私すぐに出るんだ。
だから少し待ってて?両親も来てるから紹介するし。」


「うん、わかった。」


「ちょっと待っててね。」


私はそれだけ言って、家の中へ入った。