「優衣が、自分の利益のために俺と付き合ってたってなに?
優衣が、俺を裏切るようなことをしたってどういうこと?
………なぁ、優衣。説明しろよ。」
「や、違うの!誤解で…」
「宮下が黙ってれば俺が傷つかないって言った意味は?」
「それは…」
「………優衣。お前さ、俺以外に男がいんの?」
「………。」
「どうなんだよ!」
………和泉が本気で怒ってる。
こんなところ、初めて見た。
それだけ…和泉は本気で優衣ちゃんのことが好きなんだ。
「………もういいわ。話す気がないなら。
俺も、もうお前に飽きたところだから。」
「え…ちょ、飽きたってどういう意味?」
和泉は優衣ちゃんに言ってたけど、どうしてもその言葉を聞き逃すことは私には出来なかった。
「今、優衣ちゃんが和泉のことを好きじゃなかったことを知った。
他に彼氏がいることも知った。
それで和泉が怒るのもわかる。
………だけど飽きたって言い方はあんまりじゃない?
少なくとも、和泉は本気で好きだったんでしょう?
ずっと信じてきた相手なんでしょう!?
それなのに飽きたって………
二人に憧れてる人だっているのに…
私だって、二人が仲良さそうにしてるのを見てるのが好きだったのに…
二人ともその程度だったなんて…二人とも本気じゃなかったなんて、あんまりだよ!」
優衣ちゃんの横で幸せそうに笑う和泉が好きだった。
和泉の特別な優衣ちゃんが羨ましかった。
美男美女で、優しくて明るくて人気者でお似合いな二人を見てるのが私は本当に好きだった。
和泉のことが本気で好きだから、和泉が幸せならそれでいいと本気で思ってた。
なのに………二人ともその程度だったなら
応援してたこっちの気持ちまで踏みにじられた気分だよ。


