君の瞳に映りたくて。




………電話、だよね?

会いたいって、今会ってる人には言わないだろうし…
でも会いたいって…なに?


「うん!じゃあ今日の放課後、タカシんち行くね!」


………タカシ?え、誰?


「うん、じゃーねー。」


終わった、よね。
入っていいかな…少し間を空けないと話聞いてたって思われるかな…


「優衣って本当、悪女だよね~。」


この声は…優衣ちゃんと同じクラスの河合さん。
ハスキーボイスで特徴があるからわかりやすい。


「はは、そう?」


「だってさ、あーんなかっこいいタカシと付き合ってるくせに、高校入って超人気の春翔くんまで捕まえて!
羨ましすぎるんだけど!!」


………え?


「実際はタカシが本命なんでしょ?」


「当たり前。
でも春翔もイケメンだし、キープしといて損はないでしょ?
イケメンの彼氏がいるだけで、私も高嶺に登れるし?」


………え、ちょ…待って…どういうこと…?
優衣ちゃんにとって和泉はアクセサリー…ってこと?


「でも、タカシと公園でキスしてたら春翔に見られててさー。あの時はまじで終わったと思った!
ま、春翔は勝手に転けて、その時のこと忘れてくれたからよかったけど~。」


え?…じゃあ、和泉が転んで意識戻らなかったのは…この女のせい…?


「二股のことがバレて振られたなんて噂になったら、優衣の格がた落ちだもんね。
せっかくここまで登りつめたのに。
今じゃ彼女にしたい女ナンバーワン!だもんね。」


「ほんとそれね。
春翔を踏み台にしてやっとここまで来れたんだもん。
中途半端には終わらせられないし。」


「まじでひどいね!優衣は!」


「いーの。
タカシもそれでいいって言ってるんだから!」


そういって高らかに笑う女二人に、私の怒りは頂点を迎えて思いっきりドアを開けた。


「最低っ!!」