俺は「おぉ。どうした?なんか用?」
っていつも通りの口調で言うと
「あっ、ちょうど良かった!あのさ!
教えて欲しい所があるんだけど?いい?」
って、馴れ馴れしく言ってきた。
だってほとんど話したことがないから。
まぁでも断る理由もないから
渋々了承すると
俺の席の隣に馴れ馴れしく座って
わりとくっついてきて「ここだよ。」
って参考書の問題を指さした。
俺は近かったから
椅子をかなり離して
「どこがわかんないの?」って言った。
そして、何問か説明し終わると
クラスの女子は
「ねぇねぇ、神崎くんって言いにくいから
優也って呼んでもいい?」
なんて言ってくる。俺は正直嫌だったから
「ごめん。今まで通り苗字にして。」
って言うと
彼女は急に泣き出して
「なんで…なんでダメなの。
ただ名前で呼ぶだけじゃん。」って言った。
泣き止まない彼女がめんどくさくなって
俺は、じゃあいいよ。好きにすれば。
って素っ気なく言って
帰るからって言って教室を出た。
俺はこの時にちゃんと最後まで頑なに
ダメだって言っとけば良かっただなんて
のちのち後悔するのをわからずに。



