どうやったら白い世界に行けるのか分からないので、前回と同じ行動を取ろうと考えた。
鍵を握りしめて、奏を想いながら眠りにつく。
白い世界に行きたい……奏の心に触れたい……。
やがて眠りが訪れて、意識がすうっと夢の世界へ潜っていく。
青白いもやの中を泳ぐ、制服姿の私がいた。
前に進めているのか、分からない。
水を掻いているような手応えがないし、周囲に景色と呼べるものがないから。
それでも、もがくように手足をバタつかせていると、遠くにポッカリとアーチ型の入口が出現し、そこから眩しい光が漏れていた。
あそこだ!と思った途端に、体が引っ張られるようにビュンと飛んで行く。
あまりのスピードに頬の肉が後ろに流され、制服のスカートはまくれて、慌てて押さえた。
豆粒だった入口は、わずか三秒ほどで目の前に大きく口を開けるほどになる。
その中に飛び込んだ後は、ポンと白い世界に投げ出され、ドンと尻餅をついた。
イタタ……。
お尻をさすりながら立ち上がり、見回すと、六角形の広いロビーのような場所の真ん中にいることが分かった。


