絶対顔赤い。 「違うって、ただ…すごいなと思って」 「あ〜頭もいいもんな」 「うん」 なのに、何で僕なんだろう? いくら考えても出てこない答え。 「あ。…ちょっと行ってくる」 「は?また哉んとこかよ。 いつか殺されるぜ」 「大丈夫!…たぶん」 木陰で寝ている松木のところへ歩いていく。 整った顔立ち。 薄く開いた口。 そこから何かが聞こえた気がして耳を近付けた。