委員会活動の途中、眠ってしまった鈴果は真っ暗なところにいた。

「ここは……」

「君が、疫を奪う者かい?」

姿は見えないが、男の声が聞こえた。

「何それ?私は知らない」

「君は、世界から人に害をなす毒や細菌を消すのさ」

昔見た、ヒーローや魔法少女のように世界を救うということなのか。鈴果はそう考えた。

「わかったわ。私、綺麗好きだからね」

世界を綺麗にする。そう考えるだけで、鈴果は興奮した。