聞きたいのに聞けなくて。 こうやって頭を撫でられて、黙ったまま何度も優しいキスをくれる時間が永遠だったらいいって思った。 だけど…… 「そろそろ、戻ろうか」 素肌に体を密着させたままキャプテンを見上げると、思わず聞いてしまいそうで……見つめる視線から逃れるようにすぐに視線を下へとそらす。 乱れた髪の毛を手ぐしで直す私に 「ゴメンね」 そんな小さな声が聞こえたような気がした。 そのゴメンは、何のゴメンですか?? キスした事?? だったら……