バスまでの道、虫をよけながら辿り着いて……言われた通り最後部の座席にあった着火剤や必要なものが入った袋を無事に見つけて。 急いで来たせいか疲れてしまった私は、そのまま座って少し休憩していく事にした。 冷えては無いけれどケースで置かれていた缶のお茶を一本貰って、足を伸ばした……その時。 -ガタンッ- 乗降口から大きな音。 そして…… 「あれ?綾ちゃん??」 そこから濡れた髪を揺らして入ってきたのは……。