私だけそこに置いてきぼりで 「あ……じゃあバス隣に座ったら??」 「嘘っ!!サンキュー♪」 亮先輩が嫌いなんじゃない。その大きな瞳に甘いマスクは誰だって一瞬ドキっとしてしまうぐらいのパワーを持ってる。 だけど……キャプテンにぎゅうってされた時みたいな全身が痺れるような、あの感覚にはならないんだ。 そこにあるのはただあったかい大きな胸。 ……それだけ。