とんでもない光景は次第にバラバラになって行き。可愛らしい女の子達がこちらに向かって駆け寄ってくる。



「おはよーございますっ♪」



甘い声にキャプテンも笑顔を返すと



「俺がスカウトした1年の倉野綾ちゃん。いろいろ教えてあげて」



スカウト……の言葉を聞いた瞬間に、そこにいた数人の女の子はぱあっと嬉しそうな顔をして



「綾ちゃんね♪こっちおいで!!」



「一緒に頑張ろうね~」



その、楽しそうな雰囲気に呑まれるまま……私は少し離れた所にあるベンチへと、何も言えないまま誘導されてしまった。