「私……ですか??」 クラスの子達の興味津々な視線も痛い。 普通に過ごしてきた私の人生できっと、こんなに注目されたのは初めてだと思う。 「そうそう、天城先輩のスカウト受けたのってキミだよね?」 私が頷いたのを確認すると、さっと小さく折りたたんだ紙を渡し 「ちょっと遠くて悪いんだけどさ、ここうちの学校のサッカー場だから授業終わったら来て!!」 それだけ伝えて回れ右すると、バタバタ廊下を階段へ向かって歩き出し 今度は不意に振り返ったかと思うと……