「お待たせ」 顔を上げると、夏休みだから私服のキャプテン……いや、潤。 確かにキャプテンではもう無いんだけど……私はまだ口に出して潤と呼べないでいる。 いきなり名前で呼んでって言われても、正直無理だし。 少しだけ幼く見える私服のギャップと、普段は汗に濡れている髪がセットされている事で更にカッコ良さが増し……私は緊張しながらも笑顔で返事。 「全然待ってないですよ、先輩♪」 そんな呼び方の私に少しだけ不満なのか口元を歪めると 「今日は、まず謝ろうと思って来たんだ」