東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット




金縛りにあったように、私の体は固まって……震える口からは言葉にならない嗚咽のようなものが漏れる。



キャプテンも黙ったまま、その様子を見守っていて……



「返事してよ。それとも……他に好きな奴でもいるの??」



キャプテンの目の前でそんな事を言うなんて、それでも亮先輩の自信に満ちたその瞳から逃れられない……苦しい。



亮先輩を見つめたまま……息をするさえ苦しいよ。



さすがに居づらくなったのか



「倉野に用があって呼んだのは俺だろ?」



そう言ってくれたキャプテンに対して



「だったら……お前も用を済ませちゃえば??どうせ大した話じゃないんだろ?」



そう冷たく言い放つ亮先輩に、私の大好きな横顔が思わず曇る。



大した話じゃなくても、キャプテンが話してくれるなら一言だって大事に、ゆっくり聞きたいのに……。



どうしたらいい??



小さな頭はパンク寸前で……