金縛りにあったように、私の体は固まって……震える口からは言葉にならない嗚咽のようなものが漏れる。
キャプテンも黙ったまま、その様子を見守っていて……
「返事してよ。それとも……他に好きな奴でもいるの??」
キャプテンの目の前でそんな事を言うなんて、それでも亮先輩の自信に満ちたその瞳から逃れられない……苦しい。
亮先輩を見つめたまま……息をするさえ苦しいよ。
さすがに居づらくなったのか
「倉野に用があって呼んだのは俺だろ?」
そう言ってくれたキャプテンに対して
「だったら……お前も用を済ませちゃえば??どうせ大した話じゃないんだろ?」
そう冷たく言い放つ亮先輩に、私の大好きな横顔が思わず曇る。
大した話じゃなくても、キャプテンが話してくれるなら一言だって大事に、ゆっくり聞きたいのに……。
どうしたらいい??
小さな頭はパンク寸前で……



