「綾ちゃん、今返事してくれない?」 「え……?」 「明日から、俺の彼女になってくれるよね??」 差し出された亮先輩の手に……私はどうしたらいい?? 手を取るなんて……出来ないよ。 だって、大好きな人の前だもん。 だけど、きっとキャプテンは私が亮先輩の事好きだって思ってて……。 それに、私の事なんて見てくれてないキャプテンが好きなんて、ここじゃ言えない。 全ては亮先輩の計算だなんて気が付かなかった。 いつの間にか、私の臆病な心は荒々しい亮先輩に力ずくで無理やり動かされていた。