どうせ、泣いても笑ってもあと一日。 それに、沙良先輩なら真剣に聞いてくれるハズ。 「実は……」 練習はまだまだ終わらなさそうだし、私は最初から……最近の亮先輩の話まで、ゆっくりと思い出しながら沙良先輩へと話した。 先輩は途中かなり口を挟みたそうだったけど堪えているようで、全部聞いてから……大きな大きな溜息をつく。 「なんか、全然知らなかった事ばっかりだよ」 それでも、ここにいる宿命なのか 「まぁ、私も同じような事で悩んだりしたけどね」 そう言って、大きな黒目をくりくりとさせて笑った。