一瞬目が合い……その後、何も見なかったフリをしてサッカー場へと向かうキャプテンの姿があった。 「アイツ……絶対に勘違いしたな」 震える私の体を亮先輩は離そうとしない。 私が辞めたいって言った理由……それは亮先輩と付き合いたいからだって思われた?? 違うのに…… まるで全部を知っているかのように、亮先輩は私に宣告した。 「潤にだけは渡したくないから」 キャプテンと副キャプテン。良きライバルだって思ってた二人だけど……そこに深い溝を感じた。