「じゃあね♪」 手を振りながら一緒に下校する二人を見送った私の背後から聞こえた声。 「させねーよ?」 「え?」 「綾ちゃんも頑張って、か……だから頑張らせないって言ってんの」 「亮……先輩??」 「忘れたわけじゃないだろ?」 そんな低い声が辺りに響いた。