どうしよう。 恋愛上手なんかじゃないから、こういう時になんて答えたらいいのか分からない。 「あのさ……」 焼けた肌が更に近付き、顔が見えないぐらい……というか、互いの肩に顔が乗ってしまいそうなぐらいのあったかい距離。 「はい」 もう、こんなチャンス二度とないかもしれない。だからこくりと首をキャプテンにもたれかけさせて、おでこを肩にそっとつけた。 今日のキャプテンは優しいから……少しだけ、甘えさせて下さい。