「俺の……せい??」 「え?」 遠慮がちに紡がれた意外過ぎる言葉に、思わず喉が詰まる。 キャプテンのせいなんて……ありえない。 私の事嫌いになって……冷たくしたから??それにしたって、別にそんな……叱られた子供のような聞き方をするなんておかしいし。 「それとも……無理に誘ったせい??」 返事をしない私とキャプテンの距離が狭まる。いつもはバンドで止めていたから気付かなかった……季節と共に伸びた髪がその表情を隠す。 そして私も……こんな時なのに、その柔らかそうな髪と横顔に見惚れてしまう。