急に暗く影を落としたようになった手元に思わず二人で顔を上げると……



「倉野……さんだよね」



「…………」



「…………」



突然の事態に、思わず黙って固まってしまった私と梓。



だって



そこにいたのは



爽やかな笑顔を浮かべた……あの!!サッカー部の天城キャプテンだったんだから。