「はい。そこまで」 不意の来客に慌てて体を話すと…… 「梓っ!!」 携帯をくるくると右手で回すと、3人の中で一番背の高い梓は視線を落とし 「沢井、私はアンタの嫌いじゃなかったんだけどね。でも卑怯な奴は嫌いだよ」 「俺が卑怯??だったら部活ぐるみでコイツの事囲ってる奴らはどうなんだよ」 そんな沢井に、梓はまるでお母さんのような顔をして諭した。 「確かに、綾からサッカー部の話を聞いた時は驚いたよ。だけど、綾は合意してるんだ。アンタのやってるのとは違うんだよ」