嫌な事を全部忘れようと、2度寝していた私を起こしたのはお母さんの声だった。 「綾??南城さんが来てるけど」 梓が?? 何だろう。 パジャマのまま髪だけ少し整えると、いつもよりも重たく感じる扉を回した。 「よっ!!」 「梓……あれ??」 ふと時計を振り返るとまだ3時半。 「今日部活は??」 「別に漫画なんてどこでも描けるから大丈夫。それよりも!!元気がとりえのアンタが倒れるって……どうしたの??」