「へぇ、じゃあ言ってもいいんですか?自分達だって倉野の事何かの代わりにしてんでしょ?」



「カズ……何でそれ知って」



「…………別に」



「まさか……その事知って綾ちゃん脅してるのか?」



それが聞こえた後の事は……



あまり覚えてない。



「待って!!」



と、止めるお兄さんの手を振りほどいて……家までの道をただ走って。



我慢しようって思っても涙が溢れてくる。



私は代わり。



誰にとっても、キャプテンにとっても、結局ただの代わりなんだ。