気のせい?? 確認する間も無く、けれど私の心にも印象的な微笑を残すと……そのままサッカー部の団体は去っていった。 残されたのは…… 「あの先輩超カッコよくない??」 「女子でも入部出来るのかな??」 そんな、耳障りなぐらい甲高い黄色の声援。 「凄いね?」 「うん」 全部の説明が終わり、興味なさそうに細長い体をうーんと伸ばす梓の後に続くと、さっきから気になっていた事を質問してみた。