縁側に座って、おじいちゃんが花に水を やってるのをぼーっと眺める。 葉っぱにのったしずくが、日のひかりを 反射して、きらきら、きらきら。 気がつくと、わたしは歌いだしていた。 歌をきいて、妖怪たちが あちこちから集まってくる。 空をふよふよ漂っているくらげのようなもの。 草かげからこっちをみているふさふさのもの。 物干し竿の上から、 ひっそり一つ目を覗かせているもの。