☆羽音☆

龍が携帯を貸してくれた。
湊叶の番号。

ボタンを押せば電話がかかる。

ホントは怖い。
けど、ここまで来ていたら
いつかはバレるだろう。

なら、今話をしよう。

そう思い隣に居た流輝の服を握った。

『大丈夫。俺らが居る』

そう言ってくれて周りを見渡すと
皆が笑っていてくれた。

よし。かけよう。