☆羽音side☆ どれくらい歩いただろう。 気づいたら海岸の傍まで来ていた。 夜の海は好きだ。 1人になりたい時に丁度いい。 そう思いながら砂浜へ歩きだし 座った。 『あぁーあー。逢いたくなかった。 2年前と全く同じだ。』 大雨の中、私は海を見つめていた。 『さようならをしたんだ。 連絡とる必要ないよね。』 先ほど、湊叶から貰った紙を破いて 海に捨てに行った。 腰まで使っていたら ふと声をかけられた。