その町には古い言い伝えがあった。『神社の裏道の蝶に出会うと運命が廻り出す』と。
雪深い田舎町に転校生の玲二がやってきたところから物語は始まる。
玲二は前の学校でイジメの主犯格で、女の子を自殺に追い込んだと噂される。
一人目の主人公、修は自己主張が苦手。幼馴染のみちるに淡い恋心を抱いている。二人目の主人公、沙耶は濃いメイクと天然キャラを演じることで本当の自分を隠していた。沙耶は修に恋をしている。三人目の主人公、みちるは綺麗すぎる容姿のせいか生まれ育った町に馴染めず、いつも遠くへ行くことばかりを考えていた。三人は裏道の蝶に出会うことで、それぞれの悩みを前向きに解決していく。
そして三人の目線を通して、玲二の真実が明らかになっていく。玲二は聴力を失った少女に恋をしていた。だけどそのことに気づかぬうちに彼女は死んでしまう。深い傷を負っていた玲二もまた裏道の蝶に導かれ、生きる力を取り戻す。