裸の王様的な…






一年生の次男くん。


宿題の丸付けはママの仕事です。


本日も次男くんから宿題である算数のプリントを受け取りました。


「丸付けして。」


「はい、はい。丸付けね。」


夕食の支度を一旦、置いてリビングにて宿題をする次男の元に。


初めこそ、一枚のプリントを終わらせるにも随分と時間が掛かったけど今日は早く出来たみたい。


少しずつでも成長してるって事なのね。


息子の成長を実感しながら算数プリントを受け取ります。


ん?


えっと…


「答え、何も書いてないんだけど…?」


次男くんから受け取った算数プリント、一問も答えが書いてありません。


どういう事?


これ、あれか?


あれなんか?


裸の王様的な…


王様には見えないのですか?この、素晴らしい回答が!










いや、そんなわけないやろ。


母、呼吸を整えもう一度、聞き返します。


「答えは?」


「やっぱり駄目か。」


と言いつつフツーにプリントを私から受け取る次男くん。


は?


や、や、やっぱり駄目ってどういうこっちゃ?


母、ほっとけません。


「駄目ってどういう事よ?」











はぁ…


次男くん。


先に丸付けて貰ってたら丸になるよう一生懸命やるからと。


言わば、予告回答。みたいな?











地道にコツコツやりなさーーーーいっ!!


リビングに私の声が響いたのは言うまでもない。