ま、まにあった! ぎりっぎりでわたしたちは電車のなかに 体をねじこんだ。 「…っはっ…はぁ…はぁ…」 「おまえだっせーな、 いつまで息切らしてんだよ…うっ!ごほごほ」 「は、はやてこそなにかっこつけてんの… いやー、しっかしよかったー!ジャック田中に 勝った!」 わたしは小さくガッツポーズする。 「さっきから思ってたんだけどジャック田中 って誰すか。」 「知らない」 「なんだそりゃ」